願いが一つ叶うのならばどんな事を願う?
そんな会話をあの子としたあの時僕はあの子と結ばれることを望んだ。
今考えたらもっと贅沢な事を望むとと思う。
その時はあの子と一緒のクラスで、幼馴染で、お金に困ることも無くて、両親に世話してもらっていた。
ただの雛鳥だった、
そんな事にも気付かない愚かさも幸せを増幅させたのだろう。
汚れ一つない体でのうのうと生きる雛鳥は陰湿な猛禽類の格好の的だったようだ。
僕とあの子の赤い糸は引きちぎられ、あの子事食べられてしまった。
僕たち雛鳥を標的にする天敵は多くて、守られた世間で生きていた事をひしひしと感じれた。
何も出来ない僕を恨んでも、飛ぶことも出来なくなった僕はただの欠陥品だ。
見守るだけの傍観者が僕を獲物として見始めた。
それは終わりの合図。
あぁ、もし願いが一つでも叶うのならば、、
僕は、僕は、僕は、、
3/10/2025, 3:22:54 PM