『放課後』
学校終わり、直ぐに帰らずに教室に居座り
友達と学校の事や趣味の事を話したりと色々な事をして、
学校に居れるギリギリの時間までずっと残っていた。
部活動があった訳では無い。ただ居るだけ。
普通帰ればいいのにと思うのかもしれない。
しかし私には放課後教室で勉強する訳でもなく
ただ居るのが好きだった。
そんな学校が廃校になると聞いた。
初めて聞いた時は悲しくて涙が出た。
私は最後にもう一度足を運ぼうと思った。
桜の木が1本植えてあり、
春には桜を散らせて生徒を見守っていた。
せめてこの桜は残って欲しいと思いつつ、学校へ入った。
何時間も過ごした教室は綺麗に机が並んでいた。
そして黒板には卒業おめでとうと悲しく残っていた。
私は気がついたら涙が流れていた。
昔の自分の席に着き、その黒板と見つめあっていた。
「今までたくさんの生徒を見守ってきたんだね。お疲れ様」
自然と口から声がこぼれていた。
数時間その場で過ごしたあと、私は学校を後にした。
次はどんな姿になるのか楽しみにしているね。
10/12/2023, 10:54:07 AM