手を伸ばした そこにあなたがいるように
「窮屈だ」
それが友達の口癖だった
少し薄暗い教室と、変わらない教師の声
空を飛ぶ鳥たちが楽しそうに歌っていた
「いつか自由になってやる」
そう言っていた友達は、18の夏に空を飛んだ
あなたは何を見たんだろう
青い空と、無機物しか見えないここで
フェンスに囲まれていて、まるで鳥かごのようだった
ふと、強く風が吹いた
その先に
友達が見えた
手を、伸ばしてしまった
「私もつれていって」
_No.1 空に溶ける
5/20/2025, 11:58:41 AM