語り部シルヴァ

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『君と』

私が泣いている時は何も言わずそばにいてくれた。
私がうるさく突っかかっても君は無言で受け入れてくれた。
私の気持ちが伝わらなくて喧嘩もしたけど
すぐに仲直りできた。

君となら、何気ない日常が楽しかった。
けど、君の寿命は早かった。
君と今年の春は見れなかった。

何気ない日常が霞んで色が無くなったように
面白みが無くなった。
君との写真を見返しては思い出す。
君が隣にいた日々、君の温もり...

ダメだよね。君ばっかりに頼ってちゃ。
君は優しい日差しの下見守ってくれてると信じて...

「私、君との思い出を絶対に忘れないから。」
君と過ごした日々を大切にして進んでいく。
そう決意した時、滅多に鳴かない君の
「ニャ」という声が聞こえた気がした。

また泣きそうになったけど、
グッとこらえて思い出を仕舞った。

語り部シルヴァ

4/3/2025, 10:21:13 AM