少年にとって特別な青年
本当によく笑うようになったな。
この仕事場に先に来たのは少年のほうだった。まあ、見目は少年だが実際の年齢はもっと言っているかもしれない。それは彼だけに限らないが。
ここで働く人は主に特殊な人間が多い、少年も例外ではなかった。
基本的に少年は一人で動くことが多く、ここ食堂に食べに来るときはほぼ一人であった。
整いすぎている顔は温度を感じす交流もあまりとろうとはしていなかった。
周りがやきもきしていたある日のこと、新しい人が入った。
青年が初めて食堂に来た時、少年が新人である青年の左裾を引きながら笑顔で入ってきた。
話に聞くとずっと探していた青年と漸く再会できたと嬉しそうに話していた。
その顔を見て心から安心できる特別な存在が隣に帰ってきたのだなと二人のやり取りを見てほほえましくなった。
色々とオススメを青年に説いている少年のオーダーを聞こうと俺はカウンターについた。
3/23/2024, 11:40:24 PM