冬になったら、閉鎖的になる。
夏に開放的になるのと同じく。
衣類を着込んで肌を隠し、
それでも纏わりつく寒さを凌ぐために家に閉じこもる。
陽の光の差す時間は短く、
あっという間に夜の帳が下りる。
あらゆるものが閉ざされ塞がれる。
心が苦しいと勘違いしてしまうのも無理はない。
それでも私達はこの冬を、
やれ年末年始だ、やれ年度末だと忙しくしなければならない。
その忙しさの中で、
徐々に陽の差す時間は延び、寒さは和らいでいく。
そうして閉ざされ塞がれた冬に、遠からず春が訪れるのだ。
11/17/2024, 12:51:27 PM