あじさいは花色にpH(水素イオン指数)が関わるため、リトマス紙のように例えられることが多い。
土壌が酸性だと青色に、アルカリ性だと赤色の花になる。
しかし、あじさいの色素であるアントシアニンは、
酸性(pHが低い)だと赤色に、アルカリ性(pHが高い)だと青~緑色になる。
あじさいの花色がアントシアニンだけによるものだと真逆の花色になってしまう。
近年の研究で、あじさいの花色は【pH】【助色素】【アルミニウムイオン】の組み合わせで決まることがわかった。
助色素=アントシアニンの発色に重要な役割を果たす
色素(無色)。
5CQ、5pCQ、3CQの三種類がある。
pH3(食酢と同じ酸度)で、アルミニウムイオン量が少なく、助色素の中で3CQの比率が高いとき、赤色のあじさいになる。
pH4(ヨーグルトと同じ酸度)で、アルミニウムイオンが多く、助色素の中で5CQが多いとき、青色のあじさいになる。
白色のあじさいについては例外で、元々色素を持っていないため、土壌のphに関係しない。
色素と助色素の含有量は遺伝によるものだが、酸性度やアルミニウムイオンの量は環境条件に由来するため、紫などの色が現れると考えられている。
上記は、ネット情報と文献を寄せ集めて整えただけに過ぎない文章だ。
例にあげられなかった5pCQについて、いくつかの学術機関の文献を流し見たが、青色発色に関わっているらしいくらいしか凡人の私にはわからなかった。
専門用語と数式の羅列が並ぶ論文は、その道を行く人にとっては貴重な資料なのだろう。
素人の私にとってそれは難解過ぎるものだったが、流し見ただけでも伝わってくる研究への熱意に、敬服の念を抱かずにいられなかった。
今日もどこかで、論文を書き、それを足がかりに研究をする人がいるのだろう。
世界を真摯に見つめた先に、どんな景色や発見があるのだろうか。
そうして発見された定理や真理は、この世界をどう変えていくのだろうか。
未知への扉が開かれるような気がして、凡人な私はワクワクしてしまうのだった。
6/13/2024, 2:17:28 PM