私は幼少期、祖父に貰ったガラス玉を大切なしていた。そのガラス玉は淡く水色で、水に沈めると輪郭がぼやけどこにあるか分からないほど透明だった。大人になっていくにつれ、そのガラス玉を見る機会は減っていった。私はやがて家庭を持ち、子供と近くの祭りへ行くことになった。そこで子にせがまれて買った瓶ラムネ、その中にあの頃の情景があったのだった。
4/2/2022, 7:14:44 PM