新年娘は金色の細工模様がほどこされたカップを私の前に置くと、静かに去った。カップは琥珀色の液体で満たされており、口に含むと軽やかな甘みが喉を通り過ぎていく。あたりはなだらかな坂に沿って木々が植えられている。空は澄んでおり、時折風が葉を揺らす以外なんの気配もない。新しい年のはじめはまだ手つかずで、ただ静けさを味わうことができるのだった。
1/1/2025, 10:50:29 AM