十六夜に文

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第参作「きっと明日も」

明日の予定を立てる。変わらぬ明日がやってくることを信じて。

ふと、時計の針に目をやる。
あれ?針が進んでいないではないか。
電池が切れてしまったのであろうか。

そんなことも気にせず、明日へ向けての夢へ出発だ。

あれからどれくらい時が経ったであろう。
よく寝たつもりである。
しかし夜更けもまだのようだ。

幾時経っても日は登らない。

あぁそうか、
そうか、
きっと明日も我は死人であるのだな。

青は廻る。
我の明日を取り残して。




(当たり前の日常を奪われ、来ない明日に自らの死を受け入れられない人を思って。)

9/30/2024, 11:26:12 AM