夜兎

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ちょっとした悪ふざけのつもりだった。
 _____あなたに会いたい、そうメッセージを送った。

今は学校は夏休み。
対面する口実なんて浮かばないし、あの輝くような
笑顔が見たくて。
彼を戸惑わせ困らせる事は目に見えてた。
我慢すればいいだけなのに、できなかった。

返信は8月になってからきた。
____いいよ。俺も会いたい。

表示された返信に目を疑い、頬をつねった。
走るような鋭い痛みが現実だと知らしめる。
緩む頬を押さえながら、その日を待つ。
会う日は2人にとってかけがえのない日に______

「………はっ」

そこで目が覚めた。
ものすごく幸せな夢を見ていた気がする。
然し、夢の内容は思い出せなかった。

8/1/2025, 12:51:07 PM