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ささやき


世界中のうちの誰か一人の、たった1分1秒が欠けていたのなら、世界は今のままではないのだろう。たとえその影響力が小さかろうと、この全く同じ世界は出来上がっていなかったのだろう。

どこかで喧嘩なんぞするものではないと後悔している人も、その喧嘩がなければ自分を押し殺していかなければならなかったかもしれない。

いま、明くかがやく太陽の下を歩く私の顔をそよ風がなでていったことも、足もとの小石がカランと小さな音を立てていったのも、私の気分を形づくり、家族との接し方を決定したのかもしれない。

私が私自身にささやいたこのことも、一瞬でも何かが違えば、変わっていたのかもしれない。

4/21/2025, 1:48:20 PM