今日もネタ切れなので、代わりに雑学?を書いておきます。
哲学には「問答法」と呼ばれるものがあります。
これは哲学者ソクラテスが用いた方法で、Wikipediaによると「対話によって相手の矛盾・無知を自覚させつつ、より高次の認識、真理へと導いていく手法」だそうです。
分かりにくいですね。
例を用いて説明します。
例えば、A子さんがこんなことを言っているとします。
「私は幸せになりた〜い!!」
それに対して、B太郎さんがこう問います。
「じゃあ、一体『幸せ』って何?」
それに対して、A子さんはこう答えます。
「ストレスが無くて、精神的に満たされた状態のことかな」
再びB太郎さんが問います。
「ストレスが無くて精神的に満たされた状態とは、一体どのような状態なのかな?」
それに対してA子さんがこう答えます。
「病気にかかっていなくて、不安を抱えていない状態だと思う」
A子さんの言葉を聞いて、B太郎さんはこう言いました。
「つまり、病気にかかっている人は幸せでないということ?」
A子さんは、B太郎さんの主張を否定しました。
「それは違うと思う……」
B太郎さんは再び口を開きました。
「A子さんの言っていることは矛盾しているよ。病気にかかることは幸せでは無いけど、病人は幸せになれると言っているんだから」
……お分かりいただけましたか?
この一連の会話を通して、B太郎さんはA子さんの意見に「矛盾」を見出しました。
「B太郎さんが問い、A子さんがそれに答える」という会話を繰り返していくうちに、A子さんの主張は矛盾したものになっていきました。
これが問答法です。
ひたすら質問攻めすることで、相手の主張に潜む矛盾を暴き、より賢い認識に辿り着くというものなのです。
「ロジカルシンキング」とか「クリティカルシンキング」に近い考え方ですね。
結局、何が言いたかったのかというと、
「ソクラテスってすごい」ってことです。
3/5/2025, 1:17:12 PM