雪猫^._.^

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その日は朝から雨が降っていた。
僕の心も暗く沈んでいた。
午後を過ぎると雨は上がり夕方になると虹が出ていた
急いで君に連絡をした。
「虹が出てるから見に行こう」
すぐに返信が返ってきた。
「すぐに行くね。一緒に見よう!」
僕の家から君の家まで歩いて20分くらいの距離なので
それほど遠くない。

30分後君は待ち合わせの場所に来た。
君は急いで来たらしくすごく薄着だった。
季節は秋から冬へと変わろうとしていた。

僕たちは幼少期に良く遊んでいた土手に向かった。
2人で歩きながら夕焼けと虹を見た。
夕焼けに照らされて地面や木々の葉っぱの雫は
キラキラと輝いていてとても綺麗だった。

土手に着き真上にかかる大きな虹をみた
虹は思ったよりも綺麗で
僕はなんだか複雑な気持ちになった。
横を見ると空を見上げて泣きそうな顔をしてる君がいた

僕は戸惑い。なんて言葉をかけたらいいのか考えていた
すると君の口から思いもつかないような言葉が出た
「この虹はなんのために生まれたのかな」
…僕はびっくりした。
虹というのは生き物では無いはずなのに
どうして君はまるで生き物のように言うのだろう?

何も言えずにいる僕を構わず君は続けた。
「虹ってさ。綺麗だけど悲しいよね。」
君の言葉は理解できるのに意味がわからなかった。

…綺麗だけど、悲しい??
君は一体何を感じているのだろう。
虹を見て何を思って何を考えたのだろう。
何も言わずにいる僕を横目に虹は少しずつ消えかけていた

「私もいつか虹のように消えるのかな」

その言葉が僕の記憶にある君の最後の言葉だった
それからのことはあまりよく覚えていない。

もうあの日から5年経つ。
今でも君の言葉を思い出し1人考えている。
君はあの日あの場所で何を思いどんな気持ちで
あの言葉を言ったのだろう。

僕は何も聞けないまま君は僕の前から消えてしまった

まるであの虹のように。





2/22/2025, 11:12:31 PM