去年の今頃はまだ帰宅部だった君と、すっかり日が落ちるのが早くなった夕暮れを歩いて行く。猫を飼い始めて半年。あっという間に大きくなったと、いつも笑っているような目がさらに垂れる。羨ましいのは君か猫か。初めて入った君の部屋で視線を感じれば、顔半分でこちらをうかがう可愛いさに胸がきゅっとなる。君が座った途端にとことこやってきてするりと肩に腕を掛けて抱っこされるのが当然の顔。うらやましいのは。「放課後」
10/13/2024, 12:30:46 AM