ねぇ、星は好き?
夜空を見上げてそう聞いた貴女のことを
なぜかふと思い出していた
別に好きとか嫌いとかそんな感情はなかった
日が落ちればそれは当たり前にあるもので
消えてしまったら、なんて考えたこともない
だからこそ私は軽視していたのかもしれない
貴女という大きすぎる存在を
今までずっと気づいていなかった
意識しようとすらしていなかったんだ
大切なものは失って初めて気づくという言葉を
いつか、どこかで聞いたことがある
私には関係のない話だと思っていたよ
今なら痛いほどよくわかる
今なら、あの時の貴女の問いに
好きだよ、と答えてみせることだってできるのに
4/6/2025, 9:57:38 AM