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僕   ねえねえ、今度はジャングルジムで遊ぼうよ!
男の子 うん、いいよ!遊ぼう!
女の子 あ、待ってよー!
僕   ふう、1番乗り!
女の子 やっぱり登るの早いね
僕   そう?…えへへ
男の子 あ、あれ見て!向こうに虹がある!
女の子 本当だ すごーい
僕   わあ…綺麗だね
男の子 そうだ!あの虹まで行ってみようよ!
女の子 えー!でもあんなに遠いとこまで行けないよ
男の子 行けるよ 僕すごく足速いんだから
女の子 でも私は遅いもん
僕   うん。僕もあんまり速くないし…
男の子 えー、なんだよ つまんないなぁ…
僕   まあまあ そうだ次はブランコで遊ばない?
女の子 いいね! あ……
僕   どうしたの?
女の子 もう5時だ 私もう帰らなきゃ…
男の子 え、本当だ 
    僕も今日は5時までに帰ってきなさいって
    お母さんに言われてたんだった…
僕   え…そうなんだ
女の子 遅れたらお母さん怒るから…もう帰るね
男の子 うん、僕も帰る
僕   あ…ちょっとまって
男の子 どうしたの?
僕   えっと…その…
二人  ??
僕   いや…ごめん、何でもない
二人  そうなの? じゃあまたね~
僕   ………またね

……………………………………………………………………
アナウンス 次は〇〇駅 〇〇駅〜
 そのアナウンスの声で目が覚めた。どうやらいつの間にか寝てしまっていたらしい。
聞き慣れない駅名に乗り過ごしてしまったのかと思い慌てて身を起こす。が、そこではっと思い出す。仕事が一段落しため実家に帰ることになっていたのだ。僕が降りる駅はあと3つほど後の駅だった。
 しかし随分と現実味のある夢だった。僕はあの2人と仲が良さそうだったのに、あの2人が誰なのか分からない。それになぜ僕は何かを言いかけてやめたのか、そもそもあの場所はどこだったのかそれがまるっきり思い出せない。
 まあ、夢なのだからそんなに考えても意味のないことは分かっている。それでも、もやもやとした気分のまま自分が降りる駅に着いた。電車を降り改札を出る。そこにあった景色は昔とあまり変わっていなかった。
 方向音痴の僕は実家への道も迷っていたかののもしれない、昔よりも家に着くまで時間がかかった気がした。実家について一言、ただいまと言う。奥の方からドタバタと慌ただい音が聞こえてきた。それから少しして嬉しそうな顔をした母が出迎えてくれた。久しぶりに家族全員で夕飯を食べてから。2階の元々自分の部屋だった場所で布団を敷いて寝た。
 その夜また夢を見た。僕は1人で立っていた。その前には電車で寝てしまった時に見た夢と同じ子達が二人で遊んでいた。場所はまた違くって、でもそこもまた公園みたいだった。そして今度も僕は提案する「ジャングルジムで遊ぼうよ」するとその子達が振り向いてちょっと驚いて少しの間があってから 「いいよ!」そうかえした。

♯ジャングルジム

9/24/2022, 8:48:20 AM