ここは教室。一人一人、テストの解答を受け取りに教卓の方に行っている。
反応は人それぞれ。
無表情のまま来る子もいるし、落ち込んでる子もいるし、喜んでる子もいる。
「次」
あ、私の番だ。
椅子を引いて立つ。
左側の通路にでて、教卓まで行く。
一つまでの席の男の子が戻ってきていた。
すれ違うときに。
「__________ふふっ」
どこからか、笑い声が聞こえた。
「うわっ!」
私の前に、さっき言った男の子の顔面があった。
どうやら、笑った子が男の子を転ばせたらしい。
よくある、通路に足を出すやつだ。
その勢いのまま、私の顔に男の子の顔が直撃する。
そのまま後ろに倒れる。
頭に衝撃はほとんどなかった。
男の子が頭を支えてくれたらしい。
最終的に、男の子が私を床ドンする形になった。
教室はシーンとしている。
男の子が我に帰ったのか、いきなり私の前から退いた。
「大丈夫...?」
「あ、うん、大丈夫。頭打ってないし。」
「...そ」
そっけない態度を取られた。
もしかしたら照れ隠しかもしれない。
男の子は自分の席に戻った。
周りからの視線が私の顔に刺さる。
いつまでもこうしてたらいけない。
立って、自分の席に戻った。
先生は何も言わずに、また「次」とテストの解答を返し始めた。
さっきの出来事を振り返ってみる。
笑い声。
からの、男の子の顔面直撃。
そのまま後ろに倒れる。
床ドン。
男の子はどいて、そのまま私も席に戻る。
うーん。
んー?
ん....!?
顔面直撃...!?
あ...あ...........!
キ、キス.........!!!
しちゃったよ..........!!
2/4/2023, 12:18:00 PM