yukimino

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『あなたに届けたい』

鼻先をくすぐる白い雪
陽に照らされ光を反射し
体温と輻射熱に煽られて
手を広げた 掌に落ちた
いくつも積み重なる

やがて消えゆくこせつく揺らぎ
垣間見えた焦燥に
拓いた弱さを背中に隠す
「ああ、あれはいつだっけな」
隠し通したいその記憶
苦笑いを浮かべた
いつかこの掌のなかを

1/30/2024, 6:33:27 PM