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日常

同じような日を繰り返しているだけなのに、時は確実にこの身を衰えさせていく。
空気を入れてぱんぱんに膨らませた浮き輪から静かに空気が漏れ出していくように体から魂が抜けていくようだ。
昔は気づかなかったのかもしれない。だが今は魂の漏れ出す気配を確実に感じている。

日常会話に置き換えると「やる気が出ない」「体が重い」「なんとなくしんどい」と言えることなのだろうけれど。

もう年だしね、なんて曖昧な笑みを浮かべながら腰をさする。

同じように見えてもみんな確実にどこかへ向かっている。
その足音を聞きながら、少しでも歩みの速度が落ちることを願いながら毎日あがき続けているのだ。できるだけ平穏にその場所にたどり着くために。

6/23/2024, 1:06:25 AM