放課後
放課後といえば全力下校。
油断していたらいじめっ子たちに囲まれてトイレ行きになりますから。
私の世代は基本和式便器なので、大体下駄箱に靴がない時は便器を見て回るのですが、溜まっている水の色が透明じゃない時は大変なんですよ。
数分水洗いしても臭いが落ちないずぶ濡れの靴を履いて、歩く度にグチュッグチュッと絞りきれない水を踏みしめながら帰るわけです。
小さい子が履くピコッピコッとなる靴みたいな愛らしい光景一切ありません。
いつも大変だったので頭を使い、帰り用に上履きの替えを隠しておいて、それを履いて帰るようになりました。
人間知恵をつけるものですね。
それはさておき、放課後という文字を書くと思い出すのは、最近よく見かける放課後デイサービス……ではなく、放課後電磁波クラブ。
よくあんなの地上波で流せてましたよね笑
でも、あの笑いが私の癒しと支えになっていたことは間違いありません。
あの頃の緩さというか寛容さというか、今みたいなピリピリした空気がない時代はよかったなと、しみじみ思ってしまいます。
今は何でもコンプライアンスですものね。
かく言う私も、こういう話を書くとコンプライアンス違反になってしまうのでしょうか?
そうなると困るんですよね。
できれば思うままに書いていたいので……意外と書く場所ってないと思いませんか?
どなたか適度に閲覧されるくらい且つ、読んでくれた感想とか聞ける場所があったらなんて、都合いいこと思ってしまう今日この頃です。
そう、放課後にいじめられてずぶ濡れになった靴のまま帰るとバレてしまうからと、少し歩いた図書館で靴と靴下を脱ぎ、少しでも乾かそうとしながら書いていた書き殴りノート。
あいついつも来ているなと館員に目をつけられ、危うく出禁になるところを助けてくれたとある人。
見返りに読ませろとノートを読んでもらいながら過ごすひととき。
いつしか放課後は、いじめから逃げる日々から、恩人との楽しい日々に変わっていき、あの出会いがあったからこそ、今も自分は生きていられるんだなと、放課後電磁波クラブの笑いとは別の救いがあったのでした。
10/12/2024, 2:22:58 PM