t「秘密の場所」
「準備できたら秘密基地に集合な!」
「わかった!」
幼い頃友達とよく遊んだ秘密基地。お互いにゲームやお菓子を持ち寄って、大人や他の友達にバレないように周りを見ながら秘密基地に向かった。
あの時は何もかも楽しくてずっとあの時間が続くと思ったし、隣にはずっとお前がいると思った。
でもやっぱり時の流れは残酷でお互いに大人になって顔を合わせることも少なくて友達伝いでお前の話を聞くことになって、自分ももうお前の記憶が薄れてる。
幼い頃の事を思い出したのもたまたま今日夢でみたから。
いつだったか自分はあの秘密基地があった場所に行った事がある。そこは住宅街になっていて、自分たちが過ごしていたあの場所は本当の意味で自分たちの記憶だけに存在する秘密の場所になっていた。
そんな懐かしい事を思い出して今日も明日もこれからもいつも通り過ごす。
3/9/2025, 1:00:32 AM