雪白の月①

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#後悔


剛輝と暮らし始めて1週間があっという間に過ぎた。
剛輝は仕事終わって帰ってくるのは夜中。


私も剛輝が帰ってきたのを確認をして眠りにつく。
そしたら剛輝はいつも寝室を覗いて自分の部屋に戻る。


朝起きたらいつもいない剛輝がいた。


『いい匂いする〜』
剛輝「おはようさん!フレンチトースト好きやろ?」
『なんで知ってんの?笑』
剛輝「寝言でフレンチトースト、、って言うてたで?笑」
『んな、バカな!言ってるわけないでしょ笑』
剛輝「あはは笑 ほらはよ食べて出かけんで!」
『どこに?出かけたらまずいよ、、お家にいなよ!』
剛輝「いいから出かけんで!」


剛輝の強引さには負けるなぁと思いながら
フレンチトーストを食べて支度を始めた。
(剛輝とでかけるの初めてだな、緊張する。)
支度が終わり、車に乗り込んだ。


剛輝「んんんー!外の空気はうまいなぁ!
最近スタジオにずっと居たから息苦しかったんやで?」
『そうだよね、大変だよね!おつかれさまです!』
剛輝「あ!仕事は楽しいんか?
話全然聞いてやれなくてごめんな?」
『あーうん!慣れてきた!』
剛輝「よかった、安心した。」


お昼ご飯を買ってブルーシートを敷いて
ピクニックをした。
たくさんお話をして、バトミントンしたり
フリスビーをしたりして遊んだ。
一息ついた時、言葉が漏れた。


『こういうの初めて、、、』
剛輝「ん?あー、そうか。初めてがいっぱいそうやな」
『あ、うん。』
剛輝「、、、お墓参りは最近したんか?」
『ううん、してない。行けてないの。』
剛輝「んー。行くか?」
『え?いいよ、今度一人で行くから。』
剛輝『それは心配ー!よし行こう!』


剛輝は思い立ったら即行動するタイプ。
だから思い立ったら歌詞を書きながら鼻歌をする。
すごい人だなぁ。


『お母さん、お父さん。』
剛輝「初めまして、藤堂剛輝です。」
『お母さん、お父さん。会いたいよ、、会いたい。』


私は泣き崩れてしまった。
そうしたら剛輝はいつものように抱きしめてくれる。
いつも助けられてる。


後悔はしたくない。
だから、私はこの人の手を離したくない。
失って気づくのは遅いと、養母が教えてくれた。
今傍にいてくれる人を大切にしなさいと。
だから私はこの人の傍で笑おうと神に誓った。

5/15/2023, 2:10:03 PM