届かぬ想いは風に乗り宙に浮く。ゆるゆると風に吹かれ淡い花びらと共に舞う言葉を誰が愛そう。
届かぬ想いが唇を震わせ、目を熱くし、脳を刺激し、体温をあげる。
届かぬ想いは届かぬはずがなかった。ただ、届けることがなかっただけである。
届かぬ想いを囲う花びらは何を思って踊る。届けることのできなくなった想いを抱いて何処へ向かう。届ければ良かったという後悔が届くことはない。
心が波打ち、体をきしませる。上がる息と痛む喉。口いっぱいに広がる血の味。今届かぬ想いを君の墓に埋める。
4/15/2024, 12:49:49 PM