22時17分

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遠い日の記憶。それは僕が学生だった頃。
テストというものが常識として認識されていた頃。
80点以上なら何か親に怒られなくて済み、それ以下の場合はテレビゲームを封印される措置をとられた頃。
小中学校では、だから50点以下とか取ったことがない。

英単語として「Study」がごく当たり前に登場していた頃でもある。今は、スタディとかのカタカナがしっくりくるなって思ったりする。

高校生の序盤にiPhone3Gという、今で言うところのシーラカンスの化石みたいなものが初めて売られ、そこから連綿とスマホが流通するようになった。
あれは一種の技術革新で、起爆装置だった。
宇宙のビッグバンのようなスピードで広がり、今では指の腹を画面上で滑らせればすべてが行われるようになった。

デジタル化は進み、電化製品ばかりが人間社会の八割くらいは作っていると思う。この時点で人間の人口より機械のほうが軽く数を超える。
この割合が九割になる頃にはAIが人間のサポートをするようになるだろう。

カスタマーサポートは、まだまだ人間がいて、人間が人間をサポートしている。
そこが一家に一台iPhoneのように、一家に一台スパコンができるようになると、カスタマーサポートは要らなくなり、昨今でちらほらと話題になる「カスハラ」などというハラスメントは完全に消失する。

まあ、その置き換えがうまくいかないからハラスメントが起きている、ということになる。
一家に一台スパコンになっている頃。おそらく僕は100歳になってボケているな。

スパコンが先に増えるか、人間が先に少子化で数を減らすか。それはあなたの想像次第。これも違った意味の「遠い日の記憶」……

7/18/2024, 4:36:04 AM