『手紙を開くと』
それは山積みになった
私の中の手紙たち
1枚の手紙には
未来からの自分の手紙
あの時あれをしておけば……
どうしてやってしまったのか…
なぜ一歩踏み出せ無かったのか……
あらゆる「後悔の気持ち」が
沢山詰まってた
けど、それがいつのどの時なのか
そこまでは分からなかった
ただ分かるのは
少しでも後悔して欲しくない
……そんな未来の自分からの
小さな贈り物だった
1枚の手紙には
過去の自分からだった
具体的には書かれてない
ただその1枚1枚が
ビリビリに破れてたり
ヒドイ色をしていたりと
中身は忘れたけど
重い思いが詰まってた
いつかわからぬ過去の自分の
ちょっと要らないタイムカプセル
けどこれこそ、
私が後回しにしてしまう
「私の本音」が、沢山詰まってた
1枚の手紙には…
これは、ちょっと綺麗
中には……
特に何も無かった
……そっか、良かったね
「何気ない幸せ」を
いっぱい考えてたんだね
中身がないんじゃなくて
何気ない幸せに
私(あなた)が気づいた時
だったんだね。
……良かった、本当に良かった
よし、
まだまだ沢山ある
私が向き合い損ねた
色んな手紙
さて、次の手紙は―――
〜シロツメ ナナシ〜
5/6/2025, 5:51:10 AM