これはただのひとりごと
自分の好きな色の組み合わせは何だろう。
僕は、紫と水色が好きだ。
深海のように怪しく綺麗で、夜空のようで混沌として美しい。
どこまでも深く淀みのない煌めきは桃色の優しさを連想させる。
色には不思議な力がある。
赤は漲る情熱、青は純粋なる誠実さ、黄は調和の暖かさを感じる。
それは僕であるからそうなる。
人によって、色の感じ方は多種多様で、心の在りようも十人十色。
だからこそ、人は何色になれるが、何色にもなりかねない。
自分が、本当に染まりたい色はなんなのか。
夕焼けの雲が薄い青色と淡い赤に照されて、高架橋の端には川の
揺らめく水を、光が写す。
堤防のすすきが夕日に染められ、風に誘われ涼しげにさざめく。
そんなありきたりな色より、よほど美しい光景に心が洗われる。
明日の景色にも期待と可能性はあるけれど、
今日の二度と来ない景色に、僕は感じれることがあるかも知れない。
この、日の入る前の情景を。
1/3/2024, 4:20:57 PM