「夕焼け」
「好き」
「ほうれん草」
「好き」
「任務」
「んー内容による」
「そうなのか。俺は任務嫌いだな」
いつもの時計台に2人で腰掛け甘くてしょっぱいアイスを食べる。
私は何よりこの時間が好き。夕焼け越しに見る貴方は何よりも眩しくて儚い。
「調査とかで色んな世界を周れるのは楽しいかな。世界によって見える景色、美味しい食べ物、どれも違うもの」
「そんなもんなのか」
「ほら、アクセルだって帰らないでここに来てるじゃない」
「そうだな」
もうすぐアイスが無くなる。帰りたくない。
「じゃー続きな」
「え?」
突然始まっていた問いかけはまだ続くらしい
「これは?」
無くなりかけたアイスを指差し
「好きよ」
「この場所」
「好き」
「…」
「アクセル?」
「それじゃ…俺は?」
思わぬ質問に本人を見ると真剣な表情に目を逸らす事が出来ない。
「まさか、嫌い。だなんて言わないよな」
応える返事はただ一つだけ
-好き嫌い-
6/12/2024, 2:26:41 PM