「ご確認をお願いします」
僕はそう言われ、とある部屋に通される。
私の前には顔に白い布が被せられ、仰向けに横たわっている人が居た。
ゆっくりとその人の近くに寄ると、指で白い布の端を摘んで捲っていく。
そこには愛しい彼が居て。
私は涙が流れそうになるのを感じて、天井を見上げ深呼吸をする。
何となく、そんな私の姿を見て笑っている彼が近くに居るような気がして。
私は目に涙を溜めながら微笑んで再び彼を見る。
彼の隣でまた馬鹿みたいな話をして、2人で笑い合う。
そんな人生をもう一度歩みたい。
「またいつか…」
そう口にすると彼の気配が遠ざかって、それでも何処か繋がっている、そんな気がした。
〜「またいつか」〜
7/22/2025, 11:10:34 AM