「私たち(俺たち)の関係って、何?」
今までそんな風に、試すように言われることが多かった。
君が友達と思えば友達、恋人と思えば恋人なのでは?と思いつつ、自分なりにその時々に合っていると思われる答えを返すと、そのままいい友人関係が続いたり、恋人関係に昇格したり、はたまた怒って振られたり、泣かれたり。勝率は五分五分といったところか。
君と出逢って、今までの人たちが俺にそう問うてきた意味が初めて分かった気がする。
「なぁ…俺らの関係って何やろな?」
「なんやろな。友人であり恋人みたいな面もあるし、弟みたいに思う時もあるし、歳の割に落ち着いた考えしとるから兄貴に思えることもあるし…ん〜でも兄弟とは寝んしなぁ。なんやろ。敢えて言うなら夫夫とか?…言い過ぎか?」
俺にとっても友人であり、兄貴のようで弟のような、恋人のような、家族のような…
「なんで泣きそうになってるん?」
「いや、今までひどいこと沢山してきたのに、俺がこんな幸せでええんかなぁて思って」
「お前今幸せなん??よかったやん!」
本当に、君に出逢えてよかった。
やっと血の通った人間になれたんやな、と思いつつ、こんな俺に想いをくれてた人達も、今、幸せでいてくれるといいなと願った。
【お題:君と出逢って】
5/6/2024, 8:27:55 AM