勿忘草。
私を忘れないで、そんな花言葉には由来となった話がある。
愛する二人が川のほとりで咲く小さな美しい花を見つけ、そして彼は愛する人の為に摘もうとする。
しかし彼は足を滑らして川の急流へと落ち、最後の力を振り絞り、掴んだその花を岸辺に投げ、
「私を忘れないで」
という言葉を残して亡くなってしまうのだ。
でもきっと彼女はそんなものがなくたって、忘れなかった筈だ。
その手を自分に伸ばしてくれたらたと、そう思ったに違いない。
最後の力は誰かに助けを求める為に使ったってよかったんじゃないだろうか。
2/3/2023, 4:16:18 AM