‐それでいい‐
蒼き海月言ひきとぞ
あのお星樣に成り度いと
蒼き海月泣ききとぞ
あのお月樣に觸れ度いと
煌めき奏でる
星月夜
星宙謳ひ
水面漂ふ物言へぬ君
ぼくが願ひを捧げよう
天の燈
搖らめき漂ふ
清らな命
願ひ彷徨ひ
海原を征く
無智とは無垢
無垢とは無謀
耀く月宮
どうかあの子を
煌めく星燈
どうか願ひを
あの子が
無智と云ふのなら
あの子が
無力と云ふのなら
此れほど清らで
無欲はありませうか
此れほど憐れな
命がありませうか
銀の貝皿
眞珠をのせて
かの子の願ひを
あの子の夢を
柔らな命を引き上げて
其の星々の隙間に招いて
どうか優しく
抱きしめて
蒼き海月言ひきとぞ
あのお星樣に成り度いと
蒼き海月泣ききとぞ
あのお月樣に觸れ度いと
4/4/2023, 12:48:01 PM