【あの夢のつづきを】
私は二度夢を見る。
一度目は子どもの頃。
二度目は夢から覚めた頃。
現実を知るとき、私は夢から覚める。
目を開いた先は暗く誰もいない。
暗闇を照らす灯りは私が握っている。
夢を見失った私には明るすぎる光だ。
だが子どもの頃よりも親しみを感じる輝きだと私の心は強く燃える。
やっと私は正しい夢を見られる。
皆と同じ夢ではなく私だけの夢だ。
私は三度目の夢を見る。
叶わなかった夢の残骸は私の心に積もっていた。
現実を知った先の夢は私の心の灯火となっていた。
すれ違っていく理想の中で、私は私が愛したいものを愛す。
ひとりで叶えるよりも大きな夢だ。
子どもの頃の夢とも大きく違っている。
三度目の夢は死ぬまで叶わない。
あなたが隣にいてくれるまで永遠に続く。
あの夢のつづきを見れるのは、この世ではないのだろう。
1/12/2025, 2:44:16 PM