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ひんやりと、影と音が溶け消える夜を抜けて
ビルとビルの隙間から昼間が溢れる

日に焼かれた影がじんわりと時を刻み
青を告げるカッコウの声に混じる足音が増え始める。

だんだんと街が起きていく気配、靴を履いて扉を開ければ

僕らは今日も
誰かの影を踏み越えて歩く


太陽の下で

11/25/2024, 11:33:51 AM