「紘」
凍えている。
流行り病のウイルスの症状がそうさせるのだろうか。
それとも自分の脳に強く叩く言の鋼のせいか。
あるいは、その代償か。
いづにしろ、内に秘める青い炎を絶えさせては、ならないのだ。
赤はいつも去る。どんと派手に切なく。
青はいつも在る。純に確かに自直に。
―私の健康とは、暗闇を進み続ける炎なのだ。
こう言えば、時代の焔を感じさせる。
が、それでもよいのだ。
散りゆく運命を終えた後にみえる景色とは如何程だろうか。触れるが優しくすり抜け、包み込むようにぬくもりを感じさせる。そのうよな炎を想像して眠るとしよう。
8/1/2023, 12:56:53 PM