マシュマロの美脚

Open App

羅針盤


辺りが暗くなり星が輝く頃、月は揺れ雲に埋もれる
ひときわ静かな夜

そこは真っ赤な花がくるい咲く。生命が寄り付かない森
今日は1人、人間がやって来たみたいだ。

ここには時々人間が迷い込む
この恐ろしく、神秘的な森を見てどう思うだろうか?
皆、それぞれだ、

それでもこの一時が楽しみだ


さて人間くん、君はどうしたんだい?
なになに、気づいたらここにいた、と、

ここは夢の世界とでも思ってくれ。
さて、夢から覚めたいか?

どうやら覚めたくないみたいだね。どうして?
、、、怖い?この場所よりも怖いものがあるのかい?

はぁ、そんな事が、、、
人間って案外恐ろしいものなんだね

で、君どうしたい?
夢から覚めて現実を見る?このままここで花となる?

、、、沈黙かぁ
偉いねぇ

えっ?どうして偉いと思ったかって?
そりゃぁ、逃げたい現実から逃げないからぁよ

そんな偉くないって?
そんなこたぁ無いよ、真面目に働いてて偉いわぁ

ミスするし、って?
いいんだよミスなんか、ミスを反省して次に向けることが大切なんだよ

それでも失敗するって?
そんじゃあ、仕事があってないんだよ。
死に物狂いで頑張ってできないことは出来ないんだよ。
そんなもんだよ、

それでも諦めたくない?
そんな事無い?
どっちでもええが、体壊すなよ

さて、どうする?
花になる?
目を覚ます?


人間はどうやら目を覚ますようだ
俺としては話し相手が欲しかったが仕方ない

羅針盤を取り出し魔法をかける
羅針盤は鮮やかに光だし世界を包み込む


この羅針盤を頼りに真っ直ぐ歩けば帰れる
もう二度と来るなよ



ここは心の安寧所

1/21/2025, 3:34:18 PM