すっかり日が昇りきった時間に目を覚ました。独り身の人間は、今首をくくったって誰にも気付かれやしない。存在価値なんてものは他者によって形成されるため、一人の時間は社会から自分を失わせる。自由は好きになれない。外へ這い出て街を歩いていく。本屋に入り、気恥ずかしいタイトルの本を開く。拙い感想をノートに綴る。少しだけ、自分の形を取り戻す。自由の時間は、嫌いになれない。
4/29/2025, 11:46:56 PM