家に帰ってテーブルに座るとワンプレートに色とりどりのお料理が乗っていた。
小さいサイズのチキンライスにオムレツが添えてあって、ハンバーグ、サラダ、唐揚げ、オムレツ……これは!!
「お子様ランチ!?」
「違いますー、あなた用の大人様ランチです!」
そう、俺は子供舌だからお子様ランチに乗る食べ物が好きだと付き合う前に話したことがある。
「ふふ。この後はクリームソーダもありますよー」
ニコニコと楽しそうに笑う彼女を見ていると、首を横に傾げてしまった。
「今日、なにかあったっけ?」
彼女はきょとんとしたけれど、柔らかい微笑みに戻って自分の分を用意していた。
「なんにもないですよー」
いつも以上にテンションが高い彼女を見ていると、本当になにもなかったっかと不安になる。
でも思いつかないなー。
こういう日付は忘れないようにしているんだけどなー。
あまたの中で考えがぐるぐる回るけど、答えにたどり着きそうになかった。
それでも彼女の瞳は優しい瞳で俺を見つめてくれる。
「本当に特別な日じゃないですよー」
くすくすと笑うから、彼女が可愛くて考えるのをヤメた。
ただ、目の前にある美味しそうな大人様ランチにスプーンでチキンライスをすくった。
「んーーーーー、おいしいー!!!」
ほっぺが落ちそうとは、こういうことを言うんだろうな。
おわり
六一五、特別な夜
1/21/2026, 2:12:08 PM