『君と一緒に』
都会の夜は眠らない。
すれ違う人は冷たい空気に酒とタバコを混じらせ
思わず空気に飲まれれば酔ってしまいそうだ。
隣からも甘い香りを含めた同じ空気を纏わせた
酔っ払いが歩いている。
手を繋いでいないとどこかへ
飛んでいってしまうんじゃないかと思うくらい
落ち着きのない足取りだ。
いつもの仕事っぷりはどこへやら。
今じゃ威厳も可愛げもないただの酔っ払い。
酒が強くて助かった。
ただ、この酔っ払いといるせいかな。
ひとりで飲むよりも酒が進んでしょうがない。
あぁ。俺もこの空気の一部か。
俺も酒とタバコを纏わせた空気なんだな。
どうりで俺も足取りがちょっと軽いわけだ。
お互いどっか行かないように強く手を握る。
握り返された手は弱く優しかった。
語り部シルヴァ
1/6/2026, 1:47:20 PM