わをん

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『子供の頃は』

水の張られた田んぼを覗くと黒い体に尾だけが付いた生き物が植わった稲の周りを所狭しと泳ぎ回っていた。まだ1桁台の幼児だった頃の、手に持つものすべて握りつぶす記憶がうすぼんやりとだが残っており、そのせいでオタマジャクシにはちょっとした罪悪感がある。ななつまでは神のうち、という言葉にどうにか許してもらって今も生きている気がする。

6/24/2024, 4:19:45 AM