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#夢見る少女のように

私は夜の公園で1人、ベンチに座っていた。座りはじめて何時間経っただろうか。
大人が何してんだって思うかもしれないけど、本当に、何もすることがないんだ。
そのとき、私の前に、一人の少女が寄ってきた。こんな夜中にどうしたんだろう。
「どうしたの?お母さんは?迷子?」
少女は空を指差し一言、こう言った。
「お星さまになりたいの。」
不思議な子だと思った。その女の子の瞳は輝いていた。私の口は言った。
「じゃあ、お星さまになれるまで、一緒に暮らそうか。」
勝手に口が動いたのだ。すると女の子は、
「家に...住めるの?私が...?」
と言った。女の子の瞳は、より一層輝いて見えた。
私は、この子を守るために生まれたのだと、分かった。
私は、女の子のか弱い手を握り、歩き出した。
私も、夢見る少女のように、目を輝かせていた。

6/7/2025, 10:24:31 AM