【1000年先も】
「大好きです。」
照れ隠しなのか、グリグリと顔を俺の胸に擦り付けながら言う君。
そんな君が愛おしくて仕方がない。
頭をポンポンと撫でながら"俺も好きだ"、そう言うと満足げにこちらへ微笑みかけてきた。
可愛い過ぎて、可笑しくなってしまいそうだ。
俺の手の届く範囲にずっと、ずーっと閉じ込めていたいくらいだ。
流石にそんなことはしないが。
「ずっと、一緒が良いです。」
疑問に思った。
どうしてそんな急に、と尋ねる。
「ちょっと、不安になっただけ、です。」
離れるわけがない。
君から俺が離れるときは、きっと地球が滅んだ時だろう。
口にして伝える。
「100年先も、1000年先も、ずっと一緒。」
「約束ですよ?指切りげんまんです!」
小指と小指を絡ませて約束をする。
いつか君の左手の薬指に約束のリングをつけたいな。
るあ
2/4/2024, 9:56:57 AM