王様
中二病には外に向かっていくものと、内に向かっていくタイプがあるようで、後者に名前があるかは知らないけれど、前者は『黒歴史』なんて呼ばれたりする。
『黒歴史』は笑いに変わるけど、後者のタイプは、こじらすと長引くやっかいな影になる。
自分は後者だったよな。
自分は他人より感受性が強く
心の成長が早く、
精神的貴族階級にいる。
錯覚だよ。
そんなんだから、ちょくちょくこの世を儚んで『死にたい』なんて考えたりするわけで、世界が自分と他人の二種類しかいないと絶望するわけだ。
まぁそうなんだけど、極端すぎるよ。
で、よっぽどすごい心理というか真理があるんじゃないかと解体していくと、なんということはない。
自分が王様扱いされないから拗ねてるだけって知ってた?
はだかの王様というか。
服着ろよ王様。今日は寒いぜ。
俺たちは平民だよ、王様。
仕事して、飯食って、セックスして、相手がいなければ風俗行って、たまに梅毒もらって肝が冷えたりする、一般よりちょっと下くらいの、わりと居心地のいい立ち位置の、のほほんと生きてる平民だよ、王様。
小説でも書いてリフレッシュしようよ王様。
格好つけちゃダメだ。言っちゃいけないようなことはどんどん言っていこう。どうせ誰も読んでないんだから。
ほら、そうするとだんだん『死んだところでどうしょうもない』って思えてくるだろう? 王様。
#寒さが身に染みて
1/11/2023, 12:58:27 PM