月の陰に隠れ君と
息を潜めて 抱きしめ合うたびに
寄せては返す 波のように
『不安』と『期待』
『哀しみ』と『愛しさ』
「離さないで ずっと側に居てよ…」
そんな言葉が 言えたらいいのに
もしも君が 僕だけのものならば
傷付けても 離したくなかった
もしも君が たった一言でいい
引き留めてくれたら
この手を放さなかったのに…
『愛なんてもう要らない』と
あの日言った君の 言葉が僕を締めつける
『こんな傷付くくらいなら…』 なんて
今さら 後悔なんてして
そんな急に 冷めたフリしないで
そんな悲しい目をして 笑ったりしないで
もしも君が僕だけのものならば
傷付けても 離したくなかった
もしも君が 目の前で 涙流したら
その手掴み 無理矢理君を 連れ出したのに…
『大切なものはひとつだけ…』
あの日言った言葉は 今も変わらないよ
2/4/2023, 11:35:49 AM