【空が泣く】 泣き方を知らない君の代わりに空が泣いている。ぼんやりそう思った時、ぎこちなく目元に触れられた。「なんで君が泣くの」「泣いてないよ」「…そう」 反論すると君はそれ以上言及せずに、ただこちらの前髪を撫でつけた。不慣れだが愛情深いその手つきに胸が軋む。ごめんねと、呟きを聞いた気がした。
9/17/2023, 8:59:12 AM