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「きれい…」
おれの目の前には、黄色.青色.紫色.白色.赤色.緑色の宝石がはめられていた。手に取ってみると、ひとつひとつ輝きが違う。光の当たり具合によって、色々変わる優れものらしい。
「ん?」
よく見ていると、白色と赤色の間にもうひとつはめられるところがあった。
「なんで、ここ空いて」
不思議に思いつつも、今は少しのことでも頭を使いたくないので、まあいいか、と諦めてポケットに手を突っ込んだ。
すると、突っ込んだ右手に違和感を感じたから、違和感の元凶とともに手をだした。
「え、これ」
そこには、水色の宝石。
「なんでこんなところに?こんなの見覚えないのに」
よく見てみると、これだけが、異様に輝いていた。
「ま?はめてみますか」
結局ノリではめた。
その瞬間、他の宝石とともに、水色の宝石が更なる光を発した。
「…きれい…!」
こんなに美しいものは見たことがない、持って帰りたい、!

気がつくと、おれはその七つの光を発する宝石たちを待って、ベットに横たわっていた。


3/26/2025, 1:07:54 PM