「おじいさんおじいさん、早く起きてくださいな」
慌てた様子のおばあさんの声にゆっくりと起き上がったおじいさん。
昨日より冷え込みが強く布団から出るのを躊躇います。
「おじいさん、早くこれを見てくだされ」
「外がどうしたんじゃ?」
掛け布団を羽織ったままおじいさんが玄関戸まで来ると、山と積まれた野菜や米俵、熊肉に鹿肉まで。
凍える朝の気温のお陰か、腐ることもなく積まれています。
「あぁこりゃ、どういうことじゃろな?」
昨日、笠をお地蔵様に被せた事などとうに忘れているおじいさんなのでした。
(凍える朝)
笠地蔵のオマージュ、食べる前に一応傷んでないか確認必須ですよ。
11/1/2025, 12:07:43 PM