風邪
「こどもが風邪をひいて熱を出したみたいで‥早退します」
申し訳なさそうに帰っていく同僚さん。
同僚さんを責める声はひとつもない。
当然だ。
人材育成を大切にする組織なら。
子育ての大切さは、わかるはず。
「小さな子」を育てることは、小さなことと思われがちだけど。
実際は、ひとりの人間を、育てること。
その責任と重圧は、どんなタスクよりも勝るかも。
「大丈夫ですよ。この仕事はやっておきます」
お大事に、と見送る皆。
この仕事は、私にもできること。
だから真実、大事ない。
◎じゃあ、その仕事がその人にしかできない場合は?
それはもう、その人がどちらを選ぶかが問題なのではなく。
システムが問題。
その仕事はその人にしかできない、その状況がまずいのだ。
組織はどんな状況でも、いつどの人が抜けても、個人に責任を背負わせてはならない。
常に数人備えておく、それが真実「出来る」組織でしょう?
「人手不足」これを恥じることなく口にする組織は、信用してはならない。
十分な人手を調達することは、組織の仕事。
足りていないと堂々と口にすることは、
「自分は仕事ができてません」と、言っているようなものでしょう?
「人手不足だから働け」これこそナンセンス。
自分の仕事不足を棚に上げ、体調不良等の正式な理由の退出を認めない。
つまり、組織が道理の通らぬ自分の尻拭いをさせているようなものです。
◎キャリアと子育て、どちらを選ぶ?
子育てもその人自身のキャリアである。
その問い自体が、ナンセンス。
真のキャリアウーマンorマンなら、両立こそを目指しなさい。両立を認めない会社ならこちらから切り捨てなさい。
仕事と子育てを両立できる、優秀なあなたなら、引く手あまたです。
そしてそれを選ぶ気概を、潰されない早いうちに、よその寛容な組織に移ってください。
組織の改革もいいけれど、時間をかければかけるほど、何よりあなたの気概が薄くなっていきます。
あなたに選択を迫り、どちらかの犠牲を強いる会社は、その選択肢しかない程度の器です。
仕事は大事、当たり前。
責任ある以上、自分の仕事を大事にしない人間は、みたことない。
同僚さんだって、申し訳なさそうに帰っていくからこそ、日頃の仕事ぶりが優秀だからこそ。
好感をもて、皆、快く、送り出すのだ。
仕事が大事なのは当たり前。
それでも、それよりも大事が目の前にあるから。
「大事ない」と言えるのだ。
それは大変だね。
こっちは大したことないよ。
皆、いつものように、物事の優先順位をみて、
大事を決める。
「子育て」自体の重要さ云々でなく。
状況や環境、そして皆のなかの「子育て」の重要さの認識で。
お母さんが責められるかどうかが決まる。
将来、未熟な社会人を世に出すなと責めるなら。
健全な環境で育つように、
早いうちからの協力必須です、社会の皆さん。
12/16/2024, 11:24:49 AM