紅型

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あれもこれもと執着している自分とまた直面する。


素敵、と心躍らせて手に入れたもの達。
心身ともに限界を超えながら頑張り続けて入った学校。
何度も異常妊娠を繰り返し
出産にまで至れない中で
産まれてきてくれた子供たち。



胸をときめかせ、切望したもの達は
私を幸せにしてくれた。
なのに私は
ひとつも大切にできていない。
それどころか当たり前だと言わんばかりに
あぐらを掻く。


必ず来る終わり。

それが私と相手にとっての世界の終わりだ。
そしてまた
目の前のもの達にとっても同じこと。


今現在がまさに、君との世界の終わりで
常に私に張り付いているもの。

だから今
この世界の終わりにしみじみしたい。
私と携わってくれてありがとう。

って…
まずは目の前の埃被ったノートに思う。
埃を拭って
ありがとうを伝えるところから
始めよう。






6/7/2024, 10:27:37 PM