夜が明けた。
夜が明けた。
あぁ、あなたがいなくても、朝日は登るのね。
いつも通りの景色、いつも通りの蝉の声。
あなたがいなくても、
止まることなくまわり続ける世界に嫌気がさす。
少し前まで、あなたはここにいたのに。
あなたがいない世界を、わたしは今生きている。
とても不思議で、変な感じだ。
なんだか、夜が明けるたびに、
あなたと過ごした日々から遠のいてしまうようで。
あなただけがその時間で止まっていて、
わたしだけが、進んでいってしまうようで。
あなたがいない朝なんて、来てもなんの意味もない。
あなたがいない朝なんて、わたしはいらない。
あなたがいないのなら、わたしの夜は明けなくていい。
分かっている。
いくら願ったところで、夜は必ず明けてしまうのだ。
だからわたしは、
夜になると、必ず星を見た。
あなたとの思い出が霞んでいかないように
まるで星に縋るように。
すると、あなたの温もりを
また感じられるような気がしたのだ。
今日もわたしは、あなたのいない世界を生きている。
けれど、あなたと過ごした日々は、
きっとわたしの中で生き続けている。
まるで、昼中には見えないけれど、
常にそこにある星のように。
あなたは、いつもわたしの傍にいるんだね。
そう思えたとき、
なんだか久しぶりに、ちゃんと朝日を見れた気がした。
わたしの夜が明けた。
4/29/2025, 3:37:44 AM